写真のコツ

 写真撮影のコツ その1

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参考までに写真撮影のちょっとしたコツをご紹介します。
プロではありませんし、偉そうなことは言えるほどうまい訳ではありませんが、子供の頃から写真を撮るのが好きで、写真を撮っては自分で現像したりしていました。あくまで独学ですが、少しでも参考になればと思います。

ちょっとコツをつかむだけで随分違った写真が取れると思います。
写真の世界は奥がとても深いです。日々修行中です。


1.何を撮りたいのか、どんな画にしたいのか、イメージすること

実はこれが一番大事。
子供がおいしい料理をほおばっているところを撮りたい、青空に映える新緑の森を撮りたい、富士山をバックに記念撮影をしたい・・・

ただなんとなくシャッターを押すだけでは、何も伝わってこない写真になりがちです。
カメラの世界では「構図」と言いますが、何を主役にして、どんな背景にして、被写体をどの位置においてシャッターを切るか、ファインダーをのぞいて見てあれこれ考えて見ましょう。

どんな写真にするか、したいのかイメージすることが大切です。



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子どもがターザンブランコで楽しく遊んでいるところを撮りました。中腰で撮影し、脚の裏を見せることで、写真に勢いが生まれます。
また、順番待ちしている子がアクセントになり、楽しく遊んでいる雰囲気を伝わると思います。


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青い湖と富士山、そして湖上スポーツを楽しむ人で、夏の湖畔の風景を撮影しました。
夏のイメージを出すために、アクセントとして湖面に反射する太陽の光を入れています。

富士山と人と太陽の光を対角線上に配置することで、すっきりとした印象になります。人が別の位置で写っていると、ちょっとうるさい写真になってしまうと思います。


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暗い林の向こうに広がる鮮やかな菜の花畑。
このコントラストの違いの美しさを撮りたいと思い、撮影しました。

構図の周囲を黒い木で囲むことで、その奥の花畑の黄色を際立たせています。


2.アングルを変えて

同じ写真でもアングル次第で随分印象が変わります。アングルは、上から見下ろす、大人の目線、子供の目線(しゃがみこんだ)、下から(地面すれすれ)の目線があります。

子供の写真はできるだけしゃがみこんで撮りましょう。よく表情を捉えられるとともに、その場面の背景が写りこんでいい写真になります。
大人の目線で子供を撮るとどうしても見下ろした格好になり、頭が写り、表情が良く捉えられなく、背景も地面になってしまいます。
また、風景もアングルを変えて撮影すると、奥行きが出たり、迫力がでたり、印象が随分変わります。
それぞれ一概に言えませんが、TPOに応じていろんなアングルから覗いてみましょう。


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左が通常の目線、右がしゃがみこんだ目線です。同じ写真でも背景の写りこみが異なり、まったく違った印象の写真になります。

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これは両方しゃがみこんで撮影していますが、手前の凍った湖の写りこみの違いにより、湖の奥行き感が異なり、違った写真になっています。


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両方の写真とも地面に寝そべって撮った写真です。
左:丘すべりで芝生が巻き上がる様子を取りたくて、芝生に寝そべって撮っています。
右:子どもと同じ目線で寝そべって撮ることで、子どもの表情を捉えることができます。


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上から見下ろすアングルにすることで、川登りをしている様子と川の流れを印象的に撮影することができます。


3.被写体の位置を工夫する

主役となる被写体をどの位置において撮影するかで、写真の印象が随分変わってきます。
被写体を真ん中において何気なく撮りがちですが、ものによっては「日の丸構図」といって、つまらない平凡な写真になってしまいます。被写体によっては「日の丸構図」が良い場合もありますが。

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左の写真は、被写体の顔にピントを合わせ、真ん中において撮ったもので、印象の薄い写真になってしまっています。
右の写真は、被写体を右奥に置いて撮ることで、連凧が写りこみ、奥行き感もでています。

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被写体を真ん中に置くのではなく、思い切って端っこに置いて撮ってみましょう。

左の写真は、主役は犬です。この写真を犬を真ん中にして撮ると、人も全体が写りこみ、主役が犬なのか人なのか分からなくなってしまいます。被写体を左寄せにして、飼い主も一部写しこむことで、飼い主との関係を残しています。また、犬の見ている方向を空けることで、見ている方向の広がりを持たせています。

右側の写真も、被写体を真ん中に持ってくると、平凡な写真になってしまいます。左側に置くことで、海の広がりも生きてきます。


4.遠近感を利用する

自然の風景を撮るとき、状況によっては、殺風景になったり、印象が薄い写真になってしまうことがあります。
遠景の風景だけでなく、手前に木を入れたり、何か入れることで、遠景の被写体との遠近感を出し、また、雰囲気をアップさせることができます。構図も締まります。

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同じ富士山の遠景ですが、手前に木を入れることで、画面全体が締まるとともに遠近感が出ています。
桜の季節には、桜と富士山でよくある構図ですね。


5.アップで撮ってみる

花や料理、静物などアップで撮ると主題が強調され、印象的な写真になる場合があります。 

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チューリップの花の撮影でも、花全体を撮るのと、アップで撮るのとでは、主題がまったく異なります。
アップで撮ることで、主題が花びらになり、花びらの模様の美しさを表現するものになります。


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ビオトープに咲いていた蓮の花の撮影です。
何気なく上から撮ると、決してきれいではないビオトープや葉が写りこんでしまいます。アングルを横からに変え、アップで撮ることで花が主題であることが明確になるとともに、きれいでない部分も写りこまず、まったく違った写真になります。


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料理の写真は、画面いっぱいに溢れるようにして撮りましょう。
左の写真のように全体を写すと単なる記録写真になってしまいます。
写したいものを絞り、画面いっぱいに撮ることで、料理の素材や色合いが生きてきます。
また、逆光や半逆光(横からの光)で撮ると、陰影ができ立体感がでて、よりおいしそうに見えます。


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