インナーテントを自作してみた!(製作編その1)
インナーテントの企画・設計・材料検討編に続き、製作編です。
工程は以下のとおりです。
インナーテントは袋状のため、順番をよく考えて作らないと、ミシンがかけられない。。。なんてことになるので、手順を頭の中でイメージして整理します。
(1)ボトム、本体パーツの切り出し
(2)前面の入り口部分のメッシュ取り付け、ファスナー取り付け
(3)換気メッシュの取り付け
(4)後部本体パーツ、左右本体パーツの縫製
(5)吊り下げベルトの取り付け
(6)ボトムの縫製
(7)ペグダウン用のベルト取り付け
(8)後部本体パーツ・左右本体パーツとボトムの縫製
(9)小物入れポケットの取り付け
(10)前面本体パーツの縫製
(1)ボトム、本体パーツの切り出し
計算したサイズに従い、パーツを切り出しますよ。
この工程が一番大切なのですが、一番嫌いです。
狭い部屋の中で、大きな生地をしわにならないように広げて、地道に採寸して、カットして。。。。
でもサイズを間違えると、もっと面倒なことになるので、なるべく正確に。。。
まずは、ボトムの切り出しから。
ボトムの生地は、伸びのない厚手の生地なので、採寸しやすいので助かります。
台形と長方形の2つのパーツを切り出します。
ボトムの立ち上がり部分は12cmとしています。
設計上は10cmなのですが、地形やペグダウンの仕方によって差異がでるので、あそびの分の長さを2cm取ってみました。
本体用生地は伸縮性があるので、採寸、裁断は難儀です。。。
狭い環境で、シワにならないように採寸するのが本当に難しいです。
ちょっと引っ張ると2~3cm平気で生地の長さが変わってしまいます。
地道に根気よく、6枚のパーツを切り出しました。
(2)前面の入り口部分のメッシュ取り付け、ファスナー取り付け
前面の二等辺三角形のパーツに入り口を作ります。
入り口の形も色々考えましたが、作業の楽なL字型にすることにしました。
まず、入り口となる部分をL字型にカットします。
カットした本体生地の部分に「ふちどりバイアステープ」を縫い付けます。
こんな感じになります。
L字の部分にファスナーを取り付けます。
購入したファスナーは2mなので、L字の長さにあわせてカットし、スライダーを通します。
このファスナーは、コイルファスナーの3号です。
スライダーは、両面スライダーです。
下止めの金具をペンチで取り付けます。
上止めの金具もペンチで取り付けます。
爪を折り曲げるだけなので、簡単に取り付け、外しができます。
この上止め、下止めの金具の小さいこと。。。
小さいのでつまむのも大変ですし、床に落とせば探すのも大変です。
調整したファスナーをL字部分に縫い付けます。
ファスナーを縫うときは、ミシンの押さえを片押さえに変更します。
縫い付けたファスナーの反対側には、メッシュ生地を取り付けます。
メッシュ生地はか弱く、ヨレが出やすいので、縁にアイテープをアイロンで付けます。
その上から、ふちどりバイアステープを縫って、、、
L字のファスナーのもう片側に縫い付けていきます。
これでメッシュがファスナーで開け閉めができます。
これが1段目のファスナーです。
メッシュが外側に来るようにして、本体生地の入り口部分を後ろ側にします。
2段目のファスナーの片側をメッシュをつけた1段目のファスナーの片側に縫い付けます。
2段目のファスナーのもう片側に、本体生地の入り口部分を縫い付けます。
メッシュの斜辺部分にバイアステープをつけて、本体生地に縫い付けます。
次にファスナーの端部分は、補強のために「ダイニーマXグリッドストップ」を縫い付けます。
未熟なために汚くなってしまう端の処理を隠す役目もあります(笑)
これで入り口部分が完成です!
もう、お分かりかと思いますが、販売されているテントのように、ファスナーを2段にして、出入りのためにオープンするだけでなく、メッシュだけにすることもできるようにしました。
と簡単に書いていますが、この入り口部分だけで、週末丸2日かかりました。
いや~大変だった~。
(3)換気メッシュの取り付け
次に、背面の本体生地に換気メッシュを取り付けますよ。
設計上は3箇所に換気用のメッシュを取り付けようと考えていたのですが、入り口のファスナー取り付けで、もううんざりしているところだったので、背面中央の生地の上と下の2箇所だけにすることにしました。
本体生地を切り抜いて、ふちどりバイアステープを縫いつけます。
ふちどりしたメッシュ生地を作って、本体生地に縫い付けます。
本体生地の切り抜いた部分にファスナーを取り付け、もう片側を本体生地に縫い付けます。
これで完成。
ファスナーを下ろすと、メッシュになり換気ができますよ。
下側の換気メッシュは大きめに作りました。
(4)後部本体パーツ、左右本体パーツの縫製
次に、前面本体パーツを除いた、後部、左右の本体パーツを繋ぎ合わせていきます。
縫い合わせる部分に「アイテープ」をアイロンで付けて、織り込んで縫っていきます。
あっ、アイテープってこれです。
伸び止めテープです。アイロンで接着することができます。
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5枚の生地を同じように縫っていきます。
アイテープをつけても、ヨレができてしまいます。
まあ、ペグダウンして引っ張れば伸びるので、問題なしです。
頂点部分は多少汚くても補強パーツで隠すので、OKです。
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